「根本原因分析(Root Cause Analysis )」
取り組むべき指標を特定した後、「根本原因分析(Root Cause Analysis )」はさらに一歩進み、アカウントの変更に原因があるキャンペーン/広告グループ/商品区分/キーワードなどをハイライトします。
これは、2つの日付範囲で比較した場合、アカウントの主な変動箇所に大きく貢献した動きを示しています。特定のアカウントにおいて主な3つのポジティブまたはネガティブな変動箇所を確認することができます。これらはどこで下落/上昇が起きたかを正確に確認するために副次原因として分類できます。このツールは、個々のキーワード/広告グループ/ネットワーク/デバイス、さらには「キーワード+デバイス」や「ネットワーク+広告グループ」などの特定の組み合わせを考慮して原因要素を見つけ出します。
「ポジティブな変動箇所(Positive Top Movers)」:
調査対象の指標で最も増加した「キャンペーン(Campaigns)」/「広告グループ(Ad groups)」/「商品区分(Product partition)」/「キーワード(Keywords)」/等を表示します。これらの要素はアカウント全体で指標増加にもっとも影響をもたらしたものです。これにより、他のキャンペーンや広告グループでアカウントを複製するために、アカウントで何がうまく機能しているか認識しやすくなります。
例えば、モバイルがデバイスとして広告グループに最も貢献したと表示される場合、他の広告グループでもモバイル入札調整を設定することを検討できます。
またどの単位が増加に寄与しているのかを簡単に特定することができます。
例えば、キャンペーンAでは100%の伸び、広告グループXでは160%の伸び、キーワードCでは188%の伸びがあった場合、キーワード単位までの伸びの原因を特定することができます。
「ネガティブな変動箇所(Negative Top Movers)」:
調査対象の指標で最も減少した「キャンペーン(Campaigns)」/「広告グループ(Ad groups)」/「商品区分(Product partition)」/「キーワード(Keywords)」/等を表示します。これらの要素はアカウント全体で指標減少に最も影響をもたらしたものです。
クイックインサイトヒント
問題点を特定し、アカウントのパフォーマンス低下に対応するため、アカウントの改善に取り組みます。
100%の変更は、「キャンペーン(Campaign)」/「広告グループ(Ad group)」/「キーワード(Keyword)」が一時停止をした可能性を示唆しており、アカウントのパフォーマンスに影響を与えるでしょう。それを踏まえて、有効にするか一時停止するかを決定できます。また、100%の変更がキーワード単位なら、キーワードが新しい広告グループに移動した可能性があります。
アカウント単位のパフォーマンス低下の原因は簡単に特定できます。例えば、広告グループが50%減少し、その広告グループ下でキーワードのクリック数が100%減少したとします。この場合、その広告グループ内の他のキーワードが、特定のキーワードからの100%のクリック数の減少に対応するために、うまく機能していることが明らかになります。これは、そのキーワードを一時停止すべきか、最適化すべきかを判断するのに役立ちます。