機能について
「曜日・時間帯別入札調整(Hour of Week Bid Adjustments)」は、KPIのパフォーマンスに基づいて時間ベースでの入札調整を提案します。
最初にタイムスロットを作成し、入札調整を1つずつ設定しなければならないGoogle広告とは異なり、この最適化ではワンクリックで入札調整を設定することが可能です。また、カスタムでタイムスロットを作成してパフォーマンスを分析し、広告スケジュールを作成することも可能です。
仕組み
このツールはグループキャンペーンを「広告スケジュールグループ(Ad Schedule Group)」に分類します。各グループは、同じ時間区分設定を持つキャンペーンがあり、同じ広告スケジュールと入札調整が設定されています。
グループ内のキャンペーンに広告スケジュール設定がない場合は、デフォルト設定で4時間のスロットにグループ分けしますが、これらは簡単に変更することができます。「広告スケジュールグループ(Ad Schedule Group)」を使用すると、集計データを表示して類似したキャンペーンの入札調整をまとめて設定することができます。
スコープ(Scope)の選択
左側のツリービューで、入札調整を設定する「キャンペーン(Campaigns)」を選択します。1度に1つの「広告スケジュールグループ(Ad Schedule Group)」、その中のキャンペーンのセット、または個々のキャンペーンを選択することをお勧めします。
同等の広告スケジュールを組み合わせて分割する
「No」 に設定すると、Google広告のインターフェースに表示されているのと同じ広告スケジュールスロットが使用され、入札調整の提案が表示されます。「Yes」に設定すると、類似した広告スケジュールスロットを組み合わせたり、分割したりして、より細かい提案をするために入札調整を提案する場合があります。
なぜ1つの広告スケジュールグループ(Ad Schedule Group)を選択する必要があるのですか?
これは、類似したキャンペーンをまとめて分析するためです。また、キャンペーンの現在の入札調整と広告スケジュールが表示されるようになります。複数の「広告スケジュールグループ(Ad Schedule Group)」が選択されている場合、ツールは現在の入札調整値とスケジュールを表示することができません。
また、データを分析する「日付範囲(Date Range)」を選択することもできます。日付範囲が長いほど、トレンドが明確になります。デフォルトでは過去4週間の設定になっています。
戦略の選択
「目標(Goal)」の選択
左側から「広告スケジュールグループ(Ad Schedule Group)」を選択して「更新(Update)」を押すと、自動的に右側に推奨入札単価を表示します。「目標(Goal)」は、右側の「目標を選択 (Choose Goal)」オプションから変更できます。キャンペーンに適した目標を選択することが重要です。この目標は、システムが入札推奨を行う際に使用されます。
「目標(Goal)」の種類
「クリックの増加 (Increase Clicks)」
インプレッションシェアを最大化することで、より多くのトラフィックを獲得します。
「コンバージョンの増加 (Increase Conversions)」
コンバージョン単価を適正に保つようにしながら、コンバージョンを増加させますが、結果的にコンバージョン単価が増加する可能性があります。
「CPCの減少 (Reduce Cost per Conversions)」
コンバージョンを維持または増加させながら、コンバージョン単価を減らすようにします。これは時として、コンバージョンが少なくなる場合があります。
「コンバージョン値の増加 (Increase Conversion Value)」
コンバージョン値を最大化して、収益を増やします。
「ROASの向上 (Increase Conversion Value per Cost(ROAS))」
ROASを向上させるために、コンバージョン数を増やし、コストを減らすようにします。
アグレッシブ(Aggressive)レベルの設定
「アグレッシブ(Aggressive)」レベルの設定では、入札調整を提案する範囲を指定することができます。デフォルト設定では、「低 (low)」になっています。
例えば、コンバージョン数を増やすことを目標とし、より積極的に、たとえ入札単価が50%高くなっても、できるだけ多くのコンバージョンを獲得したい場合は、「アグレッシブ(Aggressive)」のレベルを「高(High)」に設定します。また、入札調整の増加、減少、またはその両方を提案してほしいかどうかを選択することも可能です。
推奨入札調整の確認
「スコープ(Scope)」と「目標(Goal)」を選択した後、推奨入札調整を確認できます。これらはドラッグアンドドロップして変更することができます。
右上の「予想される変更 (Expected Change)」は、変更の適用を決定するために役立ちます。この予測は、キャンペーンで利用できるデータが増えるほどより正確になります。
実際の結果は様々な要因に左右されるため、変更を加えた後は常にパフォーマンスを注意深くモニタリングすることが重要です。
入札調整の推奨方法
選択した「目標(Goal)」に基づいて、アルゴリズムはより高いまたは低い入札調整を取得することで、その目標を達成するためのタイムスロットを特定します。タイムスロットには、対象となる十分なデータが必要です。
下の図では、最適化している指標(上向き)対コスト(下向き)を表示しています。
緑色タイムスロット
入札単価の増加を推奨するタイムスロットは、緑で表示されます。
赤色タイムスロット
低い入札調整のタイムスロットは、赤で表示されます。
灰色タイムスロット
十分なデータがないタイムスロットは灰色になり、それらのタイムスロットの入札調整は直近のタイムスロットのパフォーマンスに基づいて行われます。
例えば、4:00-6:00amの十分なデータがない場合、直近の(2:00-4:00amまたは6:00-8:00am)タイムスロットのパフォーマンスを考慮して提案します。
重要:Google広告の自動入札を利用していている場合、時間帯別の入札調整を設定していても、Googleはそれらを考慮しないため、影響はありません。
広告スケジュールの管理
チャート上の青いバーをドラッグするだけで、複数のキャンペーンの広告スケジュールをまとめて変更することができます。特定の時間帯に広告の表示を停止するには、青いバーをタイムスロットの最後の時間帯までドラッグして灰色にします。灰色のバーは、選択したキャンペーンが広告を表示しない時間帯です。
選択したキャンペーンにあらかじめ広告スケジュールが設定されている場合は、自動的にここに表示されます。ただし、異なる広告スケジュールを含むキャンペーンを選択した場合はデータの集計ができないため、広告スケジュールは表示されません。
Googleの自動入札戦略を使用している場合でも、広告掲載を止めたい時間帯に配信をオフにするスケジュール設定をOptmyzrで行うことができます。例えば、お花屋さんを経営しており、お店の閉店時に広告を表示したくない場合は、この機能を活用することができます。
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