機能について

「広告のABテスト（AB Testing for Ads）」最適化は、同じ広告グループ内の統計的に有意なデータと広告を比較するのに役立つデータドリブンツールです。ビジネス目標を達成する広告や広告キャンペーンの成功に貢献する広告を見つけ、パフォーマンスの低い広告を一時停止させ、新しい広告を作成して継続的にテストさせることができます。

仕組み

システムは、各広告グループの下で比較するために広告を分析、集計し、選択した条件に基づいてパフォーマンスの低い広告のみをフィルター処理します。Google広告とBing広告アカウントからリアルタイムで取得したデータを考慮に入れて分析しますが、その際最大180日間のデータを検索できます。

最適化により、3つのパラメーター（CTR、コンバージョン率、インプレッション毎のコンバージョン）のいずれかに基づいて提案を作成し、統計的に有意なデータを持つ広告のみを考慮します。この最適化は、トラッキングテンプレートのコピーに対応しています。

使用すべき理由

最適化により、有効な広告グループ内でパフォーマンスの高い広告と低い広告（ディスプレイ用のイメージ広告や検索用の拡張テキスト広告など）を特定し、パフォーマンスの低い広告を一時停止する前にクリック数とコンバージョンパラメーターを並べて比較することで、提案を分析できます。

また、パフォーマンスが低いために広告を一時停止している広告グループには、パフォーマンスの高い見出し、説明文、表示URL（パフォーマンスの高い広告から）を推奨して、新しい広告を作成します。

基本設定

「スコープ（Scope）」：結果を表示する「キャンペーン（Campaigns）」または「ラベル（Labels）」を選択します。Google広告で広告に割り当てられているラベルを表示することもできます。
「日付範囲（Date range）」：統計分析で考慮する「日付範囲（Date Range）」を選択します。デフォルトでは過去30日間の設定になっています。
「ネットワーク（Network）」：検索、ディスプレイ、または両方。Google検索（検索パートナーではない）のデータだけを表示させたい場合はoptmyzr_support@ad-flex.comまでお知らせください。
「ターボモード（Turbo Mode）」 ：「ターボモード（Turbo Mode）」は、最適化の提案を表示するために必要なトラフィックの閾値を下げ、より大きく、あまり精密化されていないデータセットにアクセスできるようにします。「ABテスト（AB Testing）」で「ターボモード（Turbo Mode）」をオンにすると、すべての有効な広告グループと、複数のインプレッションが含まれるすべての有効な広告が表示されます。

詳細設定

これらの設定で、広告の検索で使用するパラメーターを選択できます。

「必要な信頼性レベル（Test Required Confidence）」:　この設定では、結果へのシステムの信頼度（数学的精度）を選択できます。３つの設定から（90%,95%,99%）いずれかを選択します。

例えば, 99%を選択すると、システムが表示する結果の99%が確実であることを意味します。通常、信頼度の割合が大きくなるにつれて、提案の数は減少します。ほとんどの場合は95%での設定をお勧めいたします。

「モバイル優先（Mobile Preferred）」:　モバイル向け広告のみを比較する場合は「Yes」、モバイル向け広告を除外する場合は「No」を、モバイル向けとデスクトップ向け広告の両方を含める場合は「Any」を選択します。

「広告の最適インプレッション数（Consider Ads with Impression count at least）」:　インプレッションを100、500 、1000の間から選択できます。

「テストを実施する広告数（Number of ad groups to test）」:　特定の時点で表示される広告グループの最大数を表示します。

「テストを実施する広告タイプ（Ad Type to Test）」:　テキスト、画像、動的広告の結果を表示するように選択できます。テキスト広告の場合、レガシーテキスト広告と拡張テキスト広告を、独自のものと比較対照させることができます。「画像（image）」を選択したら、結果を表示させるために、広告のネットワークを確実に変更してください。

「指標（Find winner by）」:　CTR 、コンバージョン率、インプレッション毎のコンバージョン間で選択できます（CTRとコンバージョン率の組み合わせ）。広告の目的はユーザーにクリックしてもらってサイトに移動してもらうことなので、CTRを使用することをお勧めします。

新しい広告の作成

ここでは、「見出しパート１（Headline Part 1）」、「見出しパート２（Headline Part 2）」、「説明文（Description）」、「最終URL（Final URL）」、「パス１（Path 1）」、「パス２（Path 2）」、「ラベル（Label）」（オプション）、「モバイルの最終URL（Mobile Final URL）」（オプション）、各セクションの「Top Suggestions」、外観のプレビューを設定できます。これで良ければ、「広告の作成（Create Ad）」ボタンを押します。

ツールが読み込まれるとすぐに、デフォルトで各広告グループの広告数が提案として表示されます。広告数に基づいてフィルターを作成して、Xより多いまたは少ない広告グループのみを表示したり、範囲を指定したりすることもできます。

例えば、広告数が4〜20の広告グループのみを表示します。フィルターは後で使用するために保存することができます。

新しい広告を作成する際に、右側に、パフォーマンスの高い見出しと説明文に関する提案が表示されます。これらは、クリック率および同じキャンペーン内の他の広告に基づいています。

同じ広告グループまたはキャンペーン内の広告のすべての異なるコンポーネントは、個別に考慮されます。提案は、各コンポーネントの総合的なパフォーマンスに基づいて行われ、比較的パフォーマンスの高いコンポーネントが最適化案リストを構成します。

広告バリエーションによって作成された拡張テキスト広告には、systemManagedEntitySource == AD_VARIATIONSが設定されることに注意してください。そのため、APIを使用する際に、そのような広告をフィルターにかけたり、識別することができます。

類似広告の作成

すべての広告の提案には、類似の広告を作成するための複製アイコンが表示されます。これにより、広告作成ウィンドウが表示され、広告のデータがあらかじめ読み込まれ、修正することができます。

キャンペーンの予測利益（Campaign Projected Gain）

「キャンペーンの予測利益（Campaign Projected Gain）」機能では、「指標（Find winners by）」フィルターを使用して、選択した指標の予測利益を知ることができます。これは広告コピーが最適化された際のOptmyzrの推定値です。例えば、ROASフィルターは、収益の予測利益を表示します。