「ROASベースのキャンペーン(ROAS-based Campaigns)」の機能について
「ROASベースのキャンペーン(ROAS-based Campaigns)」戦略とは、同じキャンペーン内で類似したROASを持つ異なる商品をグループ化することです。この戦略のもう1つの方法は、異なるROASを持つ商品を異なるキャンペーンに入れるという方法です。
「価格ベースのキャンペーン(Price-based Campaigns)」の機能について
「価格ベースのキャンペーン(Price-based Campaigns)」戦略とは、同じキャンペーン内で類似した価格ポイントを持つ商品をグループ化することです。これは完全にフィード内の価格の部分に基づいており、パフォーマンスに基づいているのではありません。
どう有益なのですか?
この戦略により、商品のパフォーマンスに近い目標ROASを設定したり、異なる予算を設定することができます。例えば,パフォーマンスの高い商品には高い目標ROASを設定することができます。ROASデータを使用して、個別のキャンペーンを作成し、それぞれの入札単価、目標、予算を管理できます。
また、類似したROASの商品をグループ化し、関連する目標と予算を割り当てることで、「スマートショッピングキャンペーン(Smart Shopping Campaigns)」を作成することもできます。これは、スマートショッピングキャンペーンのキャンペーン単位を目標ROASで設定するだけなので、スマートショッピングキャンペーンを最適化する優れた方法といえます。
アドバイス - 「スマートショッピングキャンペーン(Smart Shopping Campaigns)」に参加している商品のROASが不明ですか?「ショッピング分析(Shopping Analysis)」ツールをお試しください。
すべきことと、すべきでないこと
すべきこと
修正したバケットの範囲は連続で使用することをお勧めします。例えば、バケットは100から 300、 300から452、 452から500とできますが、 100から300、 302から452にはできません。
こうすることで、すべての商品がキャンペーンの1部であることを確認できます。
また、キャンペーングループの更新プロセスを自動化することをお勧めします。こうすることで、すべての商品が正常に移動するようになります。これは、「商品グループリフレッシャー(Product Group Refresher)」ツールを使って行えます。
すべきでないこと
キャンペーングループの設定が乱れる可能性があるため、Google広告でキャンペーンの構造を手動で調整することはお勧めしません。それには以下のものが含まれます:
手動で商品の追加/削除をすること
キャンペーンの設定を手動で変更すること(Google広告にキャンペーンの商品フィルターを追加することなど)
階層分割を変更すること
キャンペーンをキャンペーングループから移動させること
キャンペーングループに新しいキャンペーンを追加すること
同様に、キャンペーングループに不一致が生じる可能性があるため、「その他(Everything Else)」の商品グループを細分化または入札をしないでください。
ROASデータは、14日、30日、60日、90日、 180日の範囲で使用して、キャンペーンで商品をグループ化します。 最新のコンバージョンパターンを使用して適切なキャンペーンに商品を配置するので、過去14日または30日間のデータを確認することをお勧めします。
注 :再構築ツールを使用してこれらのキャンペーンを再構築することは許可されていません。除外と追加には対応していません。
仕組み
分割階層を指定する際に、最初の属性としてROAS/「価格(Price)」を選択します。
ROASの範囲または「価格(Price)」範囲のバケットをカスタマイズします。 バケットは、過去X日間の商品のパフォーマンス分析に基づいて表示されます。デフォルトでは「過去14日間(Last 14 days)」のデータを分析する設定になっています。
商品が「学習(Learning)」バケットから別のバケットに移動する前のコンバージョンの閾値をカスタマイズできます。デフォルトでは、「過去14日間(Last 14 days)」で5コンバージョンの設定になっています。
商品をキャンペーン間で正常に移動する必要があるため、分割に「商品ID(Item ID)」単位が含まれていなくても、GRIP (「商品ID(Item ID)」の最後の分割単位) 構造が作成されます。
異なるキャンペーン間で商品はどのように移動するのですか?
ROASキャンペーンのキャンペーングループが作成されると、商品は過去X日間のパフォーマンスに基づいてキャンペーン間で移動します。'X' は、初めてROASによるキャンペーンを構築した際に選択した日付範囲です。例えば, ROASの範囲が100~300のキャンペーン商品が、過去'X'日間にコンバージョン数が'N'以上で500のROASがあった場合、適切なキャンペーンに移動されます。
ROASに基づいて作成されたキャンペーンの場合、上記のXとして参照されているコンバージョン閾値は、商品が「学習(Learning)」キャンペーンから外れたときに適用されます。
「価格(Price)」に基づいて作成されたキャンペーンの場合、「学習(Learning)」キャンペーンという概念はありません。「価格(Price)」に基づいたキャンペーンでは、最小コンバージョン数は要求されていませんが、それはフィードの「価格(Price)」ポイントに基づいているからです。
「学習(Learning)」バケットは、十分なパフォーマンスデータを持たない商品で構成されます。例;過去X日間にN回のコンバージョン
これらの商品は、過去X日間にN回のコンバージョンがあった場合にのみ「学習(Learning)」バケットから移動します。
コンバージョン数がN以上の商品は、過去X日間のROAS値に基づいてキャンペーンに追加されます。
過去X日間の、「学習(Learning)」以外のキャンペーンに含まれる商品のコンバージョンがN未満の場合、ツールはその商品を「学習(Learning)」キャンペーンに戻します。
現時点では、商品がキャンペーン間を移動する前の待ち時間はありません。「商品グループリフレッシャー(Product Group Refresher)」を実行するたびに、過去X日間の各商品のコンバージョンとROAS値がチェックされ、それに応じて商品は移動されます。したがって、自動化が毎日実行され、ROASと/または、コンバージョンに変化がある場合、商品は、データの閾値を満たせば、キャンペーンに出入りして毎日移動し続けるのです。